10月18日。日本を出てから2週間、これまでいろんな事があった。
実際2週間なんてあっと言う間。濃密すぎたからなのかな、やっとここら辺りで海外生活に違和感なく馴染んで来ている自分に気づいた。
今日はサントリー二のイメロビグリという村に滞在し3日目を迎えた。
この2日ずっと雨でブルブル震える日を過ごしてきたので、今朝の快晴模様は気分爽快そのものだった。
目が覚めてまずドアを開けると、目の前に美しい景観がぱっと見開く。
何という贅沢な目覚めだったろう。これを見るために随分とお金をかけた訳だから値千金と言ったところだ。
さて昨日までwifiがちっとも繋がらず困った目に遭っていた。
ホテルマンは「そのうち直るだろうさ」とスローライフそのものだったが、こっちは大事な連絡などしなくてはいけない。
見知らぬ国で情報遮断されることは結構こたえた。
今朝は暖かく快晴だったので一番屋上の公共テラスへ昇ってみた。
このホテルは朝食付きだったので、ここからの美しい景観を眺めながらの食事は最高だった。
このテラスはレセプションの真上にあり、何とwifi電波が最強だったのですかさずメールチェック。
ピコポン!!やった!メール受信のサウンドが鳴る。わいわい、久々の感覚。
あれこれメールチェックやTwitterなどつぶやいた後、早速今日の宿泊先をbooking.comで調べないといけない。
今いるホテルは大パノラマの絶景は素晴らしいがネットがちっともダメだ。連泊は頭に無かった。
サクサク表示されるブラウザは本当に頼もしかった。
昨日まで雨降りで屋外テラスへは来れなかったから。晴れてくれてありがとう~と感謝。
値段は100ユーロ以下、wifi完備、宿泊地はフィラで絞り込み検索。
Booking,comは本当に便利。すぐに候補がずらっと表示された。
いつもなら複数のホテルを比較して吟味するのだけど、今日に関しては時間も無かったから中心部に近くて安いホテルをチョイス。
Antonia Apartments
よし!無事予約完了、地図をGoogleで検索し手持ちのMAPに書き添える。よしこれで迷わないな。
ホテルのチェックアウトを済ませて、うんしょうんしょと長い長い上り階段をトランク持ち上げながら昇る。
これが本当にくたびれる。平地でもボコボコ石畳なので引っ張りにくい。
そうこうして無事バス停に到着。着いた時にはもう汗だくだった。
着込んでいたパーカーを脱ぎ、30分に一本のバスを待つ。
目の前に通っている道路はサントリー二の各街を接続しあうメイン道路。
小さな島だから幹線道路なのにもの凄くせまい片側1車線。
のどかな田舎町。毎日ルーティンで多くの観光客がこの狭い道路を行き交うのだろうな。
そうこうして30分待ったらバスがやって来た。
先日お世話になったサントリーニ在住の日本人ガイド、emicoさんが言っていた話を思い出す。
「サントリーニのバスは手を振ってアピールしないと乗車拒否することがありますよ、あと降りる場所は事前にアピールしておくといいですよ」
バス停に立っているのにそれでも、「乗ります!」てアピールしないと行けない仕組みって、どうなん?と思いながら思い切り手を振りアピールした。
バスは無事止まってくれた。こちらは大きなトランクケースを持っている訳で、
当然バスの横っ腹にトランク収納スペースの扉が開いてくれる物と信じ込んでいる。
3日前にイアの街からこの村へ来た時のバスはそうだったからだ。
慌ててどっちサイドにトランクルームがあるか、ちょろちょろ動き確認する。
左側にあった。しかし開けてくれる気配なし。バスの運転手が何やら手で合図を送ってきてるが意味が分からない。
「早く開けてくれよ」と内心ムカっと来ていたら、バスは数回クラクションを鳴らし俺をせかす。
バスのプシュープシューという排気ブレーキも何かと急かされてる気持ちにさせる。
どないせちゅーねん 笑 トランク抱えて車内へ乗り込めって?ありえんでしょう。
そうしたらバスの背後から、どでかいタンクローリーが接近。何でこのタイミングで来るかのう、、
イヤな予感がした。おなじみのギリシャスタイル。思った通りだった。
バスは俺を乗せず「ファーン」とクラクションを鳴らし過ぎ去っていった。
その間わずか10秒。しかしなぜトランクルームが左側にあるのだ!ギリシャは右側通行だから付ける場所逆じゃねーか!
と、中指立ててバスを見送った。とっさの罵声は不思議と日本語で出ちゃうんだね。
あまりにあっけに取られたがふと気づいた。
そうだ、今俺はギリシャにいたんだったよ。こういう文化の違いを知るのは貴重だな。
それにしてもバスの乗車拒否って生まれて初めての体験であった。
そうしてまた30分待つ羽目に。田舎町の小さなバス停で1時間も待たなければならないとはね。
そしてこういう時に限り、昨日のようなタクシードライバーはやって来ない物で・・・
次のバスはトランクルームがちゃんと右側にあり歩行者側だから荷物をすぐ積めた。
そうそう。こうでなくちゃ。ていうか当たり前にそうしておけ!と思いながら乗車。
車掌がいるからすぐにそこで代金1.6ユーロ払い、満員バスだったので運転手のすぐ横の床に腰掛ける。
バスは狭い狭い道をうまく通り抜け、人で溢れるフィラの町中を通過しバス終点にたどり着く。
あっという間に着いたのでびっくりした。およそ10分。
バス停の建物は、白の楽園で再現済みだったので、初めて見る景色なのに初めて来た気が一切しなかった。
これ、うまく伝えられないけど本当に妙な感覚。
ところで残念ながらこちらで手に入るMAPは、大まか過ぎてちっとも見やすくない。
バス停がドコなのか、メインスクウェアがどっちなのかさっぱり分からない。
その辺を見渡すとキオスクがあったので、おじさんに尋ねる。
やったら声がでかくて怒ってるかのように話す人。
どうにか現在地を教えてもらえて(返事もらうまで厄介だった)また歩き始める。
え、道間違えたか?くそうこの地図ほんと見にくい!
近くを歩いている老夫婦がいたので尋ねてみると、分からないと言う。
少し世間話を交わし、さよならした。
それから15分くらいあっち行っては戻り、しながらようやくたどり着いた。
おお~こぎれいなホテル。これは快適そうだぞ~とレセプションへ向かった。
マリオというホテル従業員が訛のきつい早口英語で、マシンガントークを展開してきた。
部屋を紹介してくれ、サービスでグレードの高いとこにチェンジしてあげるよ、と嬉しい申し出をもらった。
ホテルのカフェに着くと、さっきの道を尋ねた時の老夫婦が先にいた。
「おおおおお、また会ったね!」と老紳士。
「えーーなんだ、ホテル名を聞けばあなたの後ろ付いてくるだけで済んだんですねー」と大笑い。
こんな奇遇は本当この旅についてまわるので、もう慣れた 笑
マリオは部屋のクリーニングが終わるまでカフェで待っててくれという。
飲み物は無料だから何がいい?コーヒーがいいかい?と尋ねるので、「うん、コーヒー貰うよ」と答えた。
ほかにもお客さんがいて、会話の節目に「ケニー、コーヒーだったよな?」と計4回聞かれた。
で結局出されて来たものはホット紅茶だったので、もう爆笑。うっかりにも程があるな。さすがギリシャ人!て感じた。
自室に入りすぐさまwifiチェック。良し!完璧だ。これ以上ないくらいの通信環境。
部屋のどこにいても接続が途切れないと分かった。
ここに5泊くらいしてもいいな、と思った。
フィラには当面滞在するつもりでいたから、何も焦ってこれから観光することも無いなと
少しだけアーケード街を散策してから有名なギロピタ屋さんからテイクアウェイして夕飯を取った。
ここでちとやらかしてしまった。あまりに美味しそうな看板だったので3品頼んだのだけど、
それぞれが1食分くらいあってとても食べきれない分量というのは蓋を開けてから気づいた。
気になる味は、どれも最高に美味だった!やったフィラいいぞー!!
ぶらぶら散策して街のどこにどんなお店があるか把握出来たし、明日以降もあちこちで食べ比べしてみよう!
フィラの街はこれまでのイアとかイメロビグリとは違って、小さなファストフード店でも積極営業してて面白い。
これまでギリシャ人は殿様商売の怠け者!?ていう印象が自分の中にあったので嬉しい発見だ。
でもこの営業かなり行き過ぎてて、少しでも話を聞こう物ならあれよあれよと、店内の席まで強引に誘導する類なので面白い。
いずれにしても活気があるのはいいね!思い出せばアブダビは本当に活気があった。市民生活に躍動感を強く感じてたから。
このしつこい営業をするファストフード店も近いうち利用してみようと思った。
相当胡散臭いけどね。
美味しいご飯でおなかいっぱい。wifi最高、ホテルも激安で改装直後でピカピカ。
この日は心から満足して眠りにつけた。
つづく。
フィラで撮影した写真集はこちら
実際2週間なんてあっと言う間。濃密すぎたからなのかな、やっとここら辺りで海外生活に違和感なく馴染んで来ている自分に気づいた。
今日はサントリー二のイメロビグリという村に滞在し3日目を迎えた。
この2日ずっと雨でブルブル震える日を過ごしてきたので、今朝の快晴模様は気分爽快そのものだった。
目が覚めてまずドアを開けると、目の前に美しい景観がぱっと見開く。
何という贅沢な目覚めだったろう。これを見るために随分とお金をかけた訳だから値千金と言ったところだ。
さて昨日までwifiがちっとも繋がらず困った目に遭っていた。
ホテルマンは「そのうち直るだろうさ」とスローライフそのものだったが、こっちは大事な連絡などしなくてはいけない。
見知らぬ国で情報遮断されることは結構こたえた。
今朝は暖かく快晴だったので一番屋上の公共テラスへ昇ってみた。
このホテルは朝食付きだったので、ここからの美しい景観を眺めながらの食事は最高だった。
このテラスはレセプションの真上にあり、何とwifi電波が最強だったのですかさずメールチェック。
ピコポン!!やった!メール受信のサウンドが鳴る。わいわい、久々の感覚。
あれこれメールチェックやTwitterなどつぶやいた後、早速今日の宿泊先をbooking.comで調べないといけない。
今いるホテルは大パノラマの絶景は素晴らしいがネットがちっともダメだ。連泊は頭に無かった。
サクサク表示されるブラウザは本当に頼もしかった。
昨日まで雨降りで屋外テラスへは来れなかったから。晴れてくれてありがとう~と感謝。
値段は100ユーロ以下、wifi完備、宿泊地はフィラで絞り込み検索。
Booking,comは本当に便利。すぐに候補がずらっと表示された。
いつもなら複数のホテルを比較して吟味するのだけど、今日に関しては時間も無かったから中心部に近くて安いホテルをチョイス。
Antonia Apartments
よし!無事予約完了、地図をGoogleで検索し手持ちのMAPに書き添える。よしこれで迷わないな。
ホテルのチェックアウトを済ませて、うんしょうんしょと長い長い上り階段をトランク持ち上げながら昇る。
これが本当にくたびれる。平地でもボコボコ石畳なので引っ張りにくい。
そうこうして無事バス停に到着。着いた時にはもう汗だくだった。
着込んでいたパーカーを脱ぎ、30分に一本のバスを待つ。
目の前に通っている道路はサントリー二の各街を接続しあうメイン道路。
小さな島だから幹線道路なのにもの凄くせまい片側1車線。
のどかな田舎町。毎日ルーティンで多くの観光客がこの狭い道路を行き交うのだろうな。
そうこうして30分待ったらバスがやって来た。
先日お世話になったサントリーニ在住の日本人ガイド、emicoさんが言っていた話を思い出す。
「サントリーニのバスは手を振ってアピールしないと乗車拒否することがありますよ、あと降りる場所は事前にアピールしておくといいですよ」
バス停に立っているのにそれでも、「乗ります!」てアピールしないと行けない仕組みって、どうなん?と思いながら思い切り手を振りアピールした。
バスは無事止まってくれた。こちらは大きなトランクケースを持っている訳で、
当然バスの横っ腹にトランク収納スペースの扉が開いてくれる物と信じ込んでいる。
3日前にイアの街からこの村へ来た時のバスはそうだったからだ。
慌ててどっちサイドにトランクルームがあるか、ちょろちょろ動き確認する。
左側にあった。しかし開けてくれる気配なし。バスの運転手が何やら手で合図を送ってきてるが意味が分からない。
「早く開けてくれよ」と内心ムカっと来ていたら、バスは数回クラクションを鳴らし俺をせかす。
バスのプシュープシューという排気ブレーキも何かと急かされてる気持ちにさせる。
どないせちゅーねん 笑 トランク抱えて車内へ乗り込めって?ありえんでしょう。
そうしたらバスの背後から、どでかいタンクローリーが接近。何でこのタイミングで来るかのう、、
イヤな予感がした。おなじみのギリシャスタイル。思った通りだった。
バスは俺を乗せず「ファーン」とクラクションを鳴らし過ぎ去っていった。
その間わずか10秒。しかしなぜトランクルームが左側にあるのだ!ギリシャは右側通行だから付ける場所逆じゃねーか!
と、中指立ててバスを見送った。とっさの罵声は不思議と日本語で出ちゃうんだね。
あまりにあっけに取られたがふと気づいた。
そうだ、今俺はギリシャにいたんだったよ。こういう文化の違いを知るのは貴重だな。
それにしてもバスの乗車拒否って生まれて初めての体験であった。
そうしてまた30分待つ羽目に。田舎町の小さなバス停で1時間も待たなければならないとはね。
そしてこういう時に限り、昨日のようなタクシードライバーはやって来ない物で・・・
次のバスはトランクルームがちゃんと右側にあり歩行者側だから荷物をすぐ積めた。
そうそう。こうでなくちゃ。ていうか当たり前にそうしておけ!と思いながら乗車。
車掌がいるからすぐにそこで代金1.6ユーロ払い、満員バスだったので運転手のすぐ横の床に腰掛ける。
バスは狭い狭い道をうまく通り抜け、人で溢れるフィラの町中を通過しバス終点にたどり着く。
あっという間に着いたのでびっくりした。およそ10分。
↑この店(画面一番左)がフィラ滞在中、毎日通うことになるファストフード店
中央に立つ男が毎日悪態付いてくる 笑
↑文字がはげてるぞお
バス停の建物は、白の楽園で再現済みだったので、初めて見る景色なのに初めて来た気が一切しなかった。
これ、うまく伝えられないけど本当に妙な感覚。
ところで残念ながらこちらで手に入るMAPは、大まか過ぎてちっとも見やすくない。
バス停がドコなのか、メインスクウェアがどっちなのかさっぱり分からない。
その辺を見渡すとキオスクがあったので、おじさんに尋ねる。
やったら声がでかくて怒ってるかのように話す人。
どうにか現在地を教えてもらえて(返事もらうまで厄介だった)また歩き始める。
え、道間違えたか?くそうこの地図ほんと見にくい!
近くを歩いている老夫婦がいたので尋ねてみると、分からないと言う。
少し世間話を交わし、さよならした。
それから15分くらいあっち行っては戻り、しながらようやくたどり着いた。
おお~こぎれいなホテル。これは快適そうだぞ~とレセプションへ向かった。
マリオというホテル従業員が訛のきつい早口英語で、マシンガントークを展開してきた。
部屋を紹介してくれ、サービスでグレードの高いとこにチェンジしてあげるよ、と嬉しい申し出をもらった。
ホテルのカフェに着くと、さっきの道を尋ねた時の老夫婦が先にいた。
「おおおおお、また会ったね!」と老紳士。
「えーーなんだ、ホテル名を聞けばあなたの後ろ付いてくるだけで済んだんですねー」と大笑い。
こんな奇遇は本当この旅についてまわるので、もう慣れた 笑
マリオは部屋のクリーニングが終わるまでカフェで待っててくれという。
飲み物は無料だから何がいい?コーヒーがいいかい?と尋ねるので、「うん、コーヒー貰うよ」と答えた。
ほかにもお客さんがいて、会話の節目に「ケニー、コーヒーだったよな?」と計4回聞かれた。
で結局出されて来たものはホット紅茶だったので、もう爆笑。うっかりにも程があるな。さすがギリシャ人!て感じた。
自室に入りすぐさまwifiチェック。良し!完璧だ。これ以上ないくらいの通信環境。
部屋のどこにいても接続が途切れないと分かった。
ここに5泊くらいしてもいいな、と思った。
フィラには当面滞在するつもりでいたから、何も焦ってこれから観光することも無いなと
少しだけアーケード街を散策してから有名なギロピタ屋さんからテイクアウェイして夕飯を取った。
↑ドンキー リパブリック発見!
ここでちとやらかしてしまった。あまりに美味しそうな看板だったので3品頼んだのだけど、
それぞれが1食分くらいあってとても食べきれない分量というのは蓋を開けてから気づいた。
気になる味は、どれも最高に美味だった!やったフィラいいぞー!!
ぶらぶら散策して街のどこにどんなお店があるか把握出来たし、明日以降もあちこちで食べ比べしてみよう!
フィラの街はこれまでのイアとかイメロビグリとは違って、小さなファストフード店でも積極営業してて面白い。
これまでギリシャ人は殿様商売の怠け者!?ていう印象が自分の中にあったので嬉しい発見だ。
でもこの営業かなり行き過ぎてて、少しでも話を聞こう物ならあれよあれよと、店内の席まで強引に誘導する類なので面白い。
いずれにしても活気があるのはいいね!思い出せばアブダビは本当に活気があった。市民生活に躍動感を強く感じてたから。
このしつこい営業をするファストフード店も近いうち利用してみようと思った。
相当胡散臭いけどね。
美味しいご飯でおなかいっぱい。wifi最高、ホテルも激安で改装直後でピカピカ。
この日は心から満足して眠りにつけた。
つづく。
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