2011年11月10日木曜日

【エーゲ旅行記】ペリッサからピルゴスへ移動

10月24日 サントリーニ滞在12日目  

ちょっとヤバい強風と雨だった。
さぁて移動日にすることは決めたけど傘を差しての移動はやだなぁ・・・
朝食を取りながら悩む。うーん、どうしよう。
でも一度決めたら何があろうと実行しようと思うようになってた旅なので、
無理くりピルゴスという村にあるホテルを予約。
居心地の良かったペリッサのホテルを後にした。


ピルゴス行きのバス停


バス停は目と鼻の先。
で、バスは相当遅れてやって来た。

20分ほどで見たことのある景色が見開いてきた。
「ピルゴーース!」 着いたぞー!というお馴染みの運転手の叫び声。
バスにスピーカー付けてマイクでアナウンスすればいいのに、、と毎度思う。
乗客が混んでいたらほとんど前の席にでも座ってないと、この到着の合図は全く聞こえない。

彼らは運転中、たばこを吹かしながら運転したり、車掌と私語に熱中するため、何が合図か分からない時があるから困り物。
でもこのスタイルにこっちが慣れないといけない。乗車拒否だってするバスなのだ。

ピルゴスのメインロータリーで降りてから現在地とホテル位置の確認。





ピルゴスの中心部はオフシーズンだからか
人っ子ひとりいなかった。



たま~にバス待ちの観光客がいた


 唯一のタベルナ・・・ピルゴスはここだけ
しかも高かった。



ピルゴスの地図は予め持っていない。公共看板の地図とホテルのウェブサイトでのホテルの位置地図を照らし合わせ想像。
何せサントリーニ、地図がわかりにくいぞー!
当たり前のようにまた迷う。今度は厄介だ。きつい勾配の階段で路地は複雑に交差してる。
右へ行くか左へ行くかで、重いトランクを担いでいる俺には命取り!?だ。





そこに来てさらに悪いことに、この路地をおじいさんがペンキを塗っていた。
おじいさんはギリシャ語でおそらく「踏むな踏むな」言っている。
ジェスチャーでそうと分かった。
ゼェゼェ行ったり来たりで何となくホテルにたどり着き、変なアジア人は汗びしゃでチェックインを済ます。
何と、サイトで謳ってたのにwifiが通じない。これは・・・詐欺ではないか。慣れっこになっていたが。









それはそうとひとまずお天気が最高なので勿体ない。
カメラ片手に散策に出る事にした。
ピルゴスは古い村。フィラやイアよりもずっと歴史がある村のようだ。
小高い丘に位置するため移動は登ったり下ったり。
散策しているだけで体力が自然に付いてしまう。
住宅がメインですごく町並みに生活感を感じる。洗濯物や幼稚園、
じーと座ったまま動かないけど、カリメーラ(こんにちは)と声をかけてくれるおじいさん。
ここものどかな村で雰囲気たっぷりだった。

 テラスから教会が間近に見えた

 幼稚園





















頂上に軍事施設があるという山に登ってみた。途中でものすごい強風で、体が冷え切ってしまい断念。



 サントリーニにも採石場があるみたい。
観光業だけかと思ってた。


 悲しく寂れた教会


 洗濯物は生活感を感じられて素敵


このお宅ではロバを飼育していた


あの山のてっぺんへ行くつもり




のーんびりとした作業風景だった。
写真を撮っていたら手を振ってくれた。



 トイレ


コテ使いが甘かったよ、おじいちゃん


建造中のホテル

サントリーニのブロックはこういう感じ。
ほとんど中空ですごく軽量だった。


寒くてぶるぶる震えながらホテルへ戻る。
一通り名所の教会など制覇してしまい、さてどうしよう・・・

Wi-Fiも通じないしこの部屋、気分がゾッとする。夕食を取る店も無ければスーパーもひどい。
で、フィラに戻るろう!とチェックインして4時間しか経ってないけど精算してフィラのお馴染みのホテルへ戻る事にした。
フロントの女性は「え、何か不都合がありましたか?><」的に心配してきたけど、
こちらの都合だから気にしないで?とピルゴスのロータリーにあるバス停へ向かう。



さっきデジカメで時刻表を撮影しておいた。今2時半。バスが来るのが2時半。
ギリシャタイムにすっかり馴染んでいた俺は、バスはまだ来ないから間に合う!とホテルを出る。
恐らく30分は遅れてくるぞ、と想定した。
ところが30分過ぎても来ない。くそっ今日に限ってもう行ってしまったか・・・・
次のバス時刻は1時間半後だ。この何もないロータリーで1時間半どうやって過ごそうか・・・
ま、何とかなるっしょ、とバックパックの中の整理でもしようかと中身を全部出して分別していた。
そしたらバスがやって来た!45分遅れ。
慌ててバックパックから出しきった全てを入れ直す。

やれやれ、時間にずっと余裕持って行動するという事を俺はなぜ出来ないんだ!笑
と悪態付きながらしまい込み、バスに慌てて乗る。
「フィッラ??」イェス、フィラ!と答え乗車。

ピルゴスからフィラまでもあっという間に着いた。
もうすっかりサントリーニの本拠地となったフィラのAntonia Apartments


このホテルは場所がいい、安い、フレンドリー、Wi-Fi最高、超綺麗と5拍子揃ったびっくりホテル。
慣れ親しんだ部屋に戻って心からホッとする。
お馴染みマリオはコーヒーを勧めてくれたが、断って夕食を買いに出かけた。

いつものファストフード店の横にもう1店あるのだが、こっちは営業が過激でウザい。
いつも無視してるから、俺に悪態も付くようになっていた。
マザファッカーは慣れっこ。近頃はギリシャ語の悪態を良く付かれる。
しかし俺はその悪態を昨日学んで、奴の言ってる意味が分かってる。
こっちも応戦。どっちもどっち合戦になっていた。

帰り道、見るからにやんちゃなちびっ子二人にギリシャ語を教わる。
ちびっこの表情を見るからに、明らかに変なギリシャ語を仕込まれたようだ。
してやられたよ。どこの国も一緒だなw とバイバイする。

ホテルに戻ったらまたベルトのバックルが外れてズボンがずり下がった。
またかよ・・・とマリオからペンチを借りて直す。
紅茶を勧められた。そしてまたお断りして部屋で美味しい晩御飯を楽しんだ。

そんな訳であまり身の無い移動日を過ごして疲れ果てて早く寝た。
フィラは教会の鐘で時間が分かる。すごくこれが心地いいんだ。

戻って来て正解さ!



つづく

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