2011年11月5日土曜日

【エーゲ旅行記】新たな展開

2011年10月5日 夕方

大使館の方が帰られ、やっとホテルの自室に入る。



この瞬間の気持ちは言葉では絶対表せない。
いろんな感情がうずまいて、すごい変な表情だったと思う。
喜怒哀楽、全て。歓喜と絶望が一緒のような。

とにもかくにも、新千歳でアテネ空港の突然の閉鎖を聞いて以来、
29時間ぶりにホッと出来たのだ。29時間の緊張状態はかなり来た。
初日に寝坊するから天罰が来たのであろう。
ホテルでWi-Fi接続と何本もの国際電話。
まだまだ落ち着けない。忙しくてたまらない。
調整しなければいけないことはまだまだあった。


えと、これ旅行だったっけ、んー何かの訓練???とかなんとか思って悪態つきながら。
死にそうになっていた時に相棒が必死にコンタクトを取ってくれた事に心から安堵感を覚えた。

見知らぬ国の見知らぬ空港で徘徊している時に突然iPhoneが鳴った。
聞き慣れた声。何という奇跡。感極まって泣きわめく俺。
本当、打たれ弱い自身に嫌気を覚えながら・・・笑

でも英語をある程度修得してきた事がここでこれほど役にたつなんて。
心から思った。努力は決して無駄にならんなと。
それを思い、最大の危機の中でも微笑みが出てくる余裕もあった。
こんな所で負けてたまるか、という思いもあった。

そうこう前半戦を振り返りつつ、心身疲労が極限に達し、
このまま コテンと爆睡しそうになっていた時に、



奇跡のメールが届いた。





飛行機でお世話になったアテンダントさんからだった。
遅延ばかりのメーラーだったけど、届いてくれるのは本当に助かる。
お食事のお誘いであった。ただし! 彼と一緒に行くのですが同席しませんか?


あははは。やはり物事、都合良く取らない方がいいという経験が当たっていた (笑


嬉しいお誘いなので、相当くたびれて死にそうであったけどお誘いを受けてみることにした。

待ち合わせ時間にホテル前でアテンダントさん(今後Yちゃんとします)
の彼氏さん(今後S君とします)が目の前に現れて握手を求めて来た。

もの凄いハンサムガイ。アラブ系のイケメン。言うまでもなくYちゃんも美人。
世の中うまく出来ている訳ですね!

この二人との出会いがこの後、史上最悪ちっくな前半旅行を、史上最高にしてくれる訳なのです。
素敵なアラブ料理を堪能させてくれ、生まれて初の水タバコ。これ以上望めない最高のおもてなしをこの夜頂けた。

 レストランから眺める夜景


  シーシャと呼ばれる水タバコ
(超美味!!!)


何とも嬉しいことに、S君の友達がアブダビの各銀行に勤めているので、
友人ネットワークを活用してくれ、もう二度と手元に戻るはずもないクレカを
みんなで明日取り返しに行くとぞ!! という頼もしい提案が!!!!

銀行直訴の後に、その足で国際送金を受け取りに行き、
その後に大使館に借りていたお金を返却に行かないか?と。

さらにその後みんなでドバイへドライブに出かけないか?というサプライズ付き!!

あまりにも素敵すぎて笑いが止まらなかった。まさに捨てる神あれば拾う神ありだった。

イスラム教ではお酒が禁止されているので、みんなでスプライトを飲んでいたが、
これ以上無い嬉しい知らせと、どっと肩の荷が下りた気持ちがして、
不思議とサイダーでほろ酔い加減になっていた。
サイダーでこんなにも笑い上戸になれるんですねっ!


この時点で旅行2日目。信じられないほどのジェットコースター的な展開です!




つづく